90切りのための練習②
~アプローチとパターの集中練習~

ショートゲームを鍛える

「にんゴル」は、ゴルフスコア90切りのための情報をパッケージでお届けします

今回のテーマは「アプローチとパターの集中練習」です。

スコアアップと安定に欠かせないのが、この2つの技術です。




完全個室スクール「ゴルフパフォーマンス」

最初に結論

アプローチとパターを鍛える!

今回の結論はいつも以上にシンプル、タイトルの文字通りです。

アプローチとパターをしっかり練習することで、90切りにぐぐっと近づくことができます。

ということで今回は、なぜこの二つの練習を大事にする必要があるか、そして、具体的にはどう練習したらよいのか、順番に見ていきましょう。

アプローチとパターの大切さ

本当に大事なの? → 超大事です

アプローチとパターが自分にとってどれくらい大事か、数字で見てみるのが一番です。大事さを実感するためにも、ラウンドの時に、ぜひ一度次の数字をカウントしてみてください。

アプローチとパターの練習によって縮められる打数の計算

  • アプローチで「あぁもう!ミスった!」と思ったショットの回数=A回
  • パターの打数から36を引く=B回

このAとBを足した数が、「アプローチとパターの練習によって効率的に改善できるスコアの点数」です。

「こんなの凄く単純な計算じゃん」と思われる方もおられると思いますが、「これを実際に計算して、数字をはっきり直視したことがあるか」と問われてYESと答えられる人はそれほど多くないのではないでしょうか。

単純そうに見えても、ぜひ一度この数字を調べてみてください。

この数字、人によっては、簡単に10~15ほどになると思います。初心者の方は20以上あっても不思議ではありません。

アプローチとパターの練習をがんばることで、これほどの打数をみるみる改善していくことができるのです。

逆に言えば、アプローチとパターの練習をしない限り、この10打・15打の損をなかなか改善することはできません。

現在、スコアが120くらいの人でも一気に100切りが見えるところまで行ける、100を切ったばかりの人が早々に90切りを狙える、そんな可能性があるのがアプローチとパターなのです。

もちろん、上のAとBを足した数が5にも満たないという方は、他の練習を集中的に行うべきですが、忍三郎の経験に照らすと、そういう人々は既に90切りを達成しているのではないかと思います。

「ここまで来れば大丈夫」と思えることの心強さ

  • グリーンまで50y以内までたどり着きさえすれば、よほどひどいライでない限りそこから1打でグリーンには乗せられる。
  • 全ホールの平均として1ホールあたり2パットでカップインできる。

自分にはこれらのことが「できる!」という自信を持つことができれば、ゴルフは途端に簡単なスポーツへと変わります。

ゴルフのラウンドで最も多い、典型的なパー4のホール(男性のケース)を例に取って考えてみましょう。有名なゴルフ情報サイト「Gridge」によれば、パー4のホールの距離はだいたい「330y前後」とあります。この数字、皆さんの感覚ともそこまでズレは無いと思います。

打ち上げ・打ち下ろしのコースがあるので一概には言えませんが、多くの場合、パー4であれば330ヤード前後、パー5は470ヤード前後が平均値と言えると思います。

引用:Gridge「ゴルフの本質!レギュラーティーから打つ意味とは!?」

これをあえて少し厳しめに捉え、「350yのパー4」のホールを考えることにしましょう。

あなたは、「グリーンまで残り50yのところ」まで来さえすれば、そこからは平均3打で上がれる自信を持っているとします。アマチュアでドライバーショットを300y飛ばせるという方はごく一部のはずなので、それは無理だとします。そうすると、あなたがホールの最初で考えるべきことは「どうやって2打で300y以上前進するか」ということになります。

たとえば第1打のドライバーを、ミスしないよう軽めの力で打って飛距離が200yに届かなくても、第2打を100yとちょっとくらい打つだけで、あなたの「安心ゾーン」まで辿り着けるわけです。こう考えると、ティーショットが随分楽になると思いませんか?

 

2打で300y進めばボギーペース

 

実際、パー4のホールで、2打で残り50yまで近づき、そこから3打で上がれば、そのホールはボギーです。このペースでラウンド全体をこなせば全ホールボギー、つまりスコア90のペースということになります。この水準でゴルフをすることで、あなたは「90切りを懸けた戦い」を楽しめるのです。

つまり、アプローチとパターをしっかり練習した人ならば、ドライバーが200y飛ばなくても、十分に90切りの可能性があるというわけです。

アプローチとパターが上達するとゴルフが簡単に思えてくる

大事なのに練習しない私たち

こんなに大事なアプローチとパターですが、私たちはろくに練習しません。

それはなぜか。

答えは簡単です。バチーンと気持ちよくボールをかっ飛ばしたいからです。

私たち社会人ゴルファーは、学生の部活動のように毎日練習できるわけではありません。そんな私たちにとって、貴重な練習の機会が既にご褒美のようなものです。

だから、私たちはついつい、ボールを打つこと自体を楽しもうとしてしまいます。無理もないことです。実際、フルショットがクリーンヒットすると、心がスカッとして気持ちいいですからね。

一方で、アプローチは非常に地味です。特にチョロった時の寂しさはひとしおです。一球貸しの練習場の場合、アプローチショットでボールをペチペチと打つのはお金がもったいないような気もします。

パターも同じです。せっかく打ちっ放しに来たのに、貴重な練習時間にパター練習場でコロコロやってるのは勿体ないと思ってしまう方、少なくないのではないでしょうか。

そんなわけで、「アプローチとパターは大事だからしっかり練習するぞ!」という明確な意識を持って練習に臨まないと、怠りがちになってしまってなかなか上達できないということを、我々は胸に刻んでおく必要があるのです。

アプローチの集中練習

アプローチの集中練習

さあ、アプローチとパターの練習がとても大事だということは分かりました。では、これらを効率的に上達するために、いったいどのように練習すればよいのでしょうか。

まずは、アプローチの集中的な練習方法から見ていきましょう。

「乗せ損なわないアプローチ」とおすすめの打ち方

グリーン付近からアプローチショットを打つ時、私たちは「べたピンで寄せたいな」とか「なんだったらチップイン決めてやりたいな」とか思いがちですが、そんな事はプロ選手でも難しいというのは、テレビでPGAツアーの試合なんかを観ているとよく分かりますね。

ならば私たち初級者は、「寄せる」「決める」よりも遥かに手前の段階を目標にするのが当然です。90切りの中級者を目指すレベルの私たちは、最もこわいダフリとトップを回避し、とにかくグリーンに「乗せ損なわない」ことを目標にすべきです。

そんなアプローチショットを身につけるために、にんゴルでは、アプローチウェッジ(AW)1本だけを使い、「フェースを開いてボールを浮かせる打ち方」と「ヒールを上げてパターのように振る打ち方」を身につけることを推奨しています。これらの打ち方を身につけるだけで、いろんな場面に対応できて、しかもミスも少なくできるからです。

なぜこれの打ち方が優れているのか、どうやって打てばよいのかについては、こちらで詳しくご説明しています。

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とにかく球数を打つことが大切

グリーン周りのアプローチは、スイングの振り幅を変えることである程度は距離を打ち分けられますが、同じ振り幅でも力んで強く打ってしまったりすると、随分と飛距離が変わったりします。

そのため、アプローチショットの練習では、球数をたくさん打って、身体に感覚を覚え込ませることが大切です。

アプローチ練習では球数をたくさん打つ

しかし、都会の練習場、特に東京の練習場だと、1階打席で打とうものなら1球で20円近く取られたりします。お小遣いの限られた我々社会人ゴルファーにとって、これはかなり手痛いですね。

ですので、たくさんボールを使って集中練習ができるように、アプローチ専用の練習場を選びましょう

専用の練習場を見つけよう

アプローチを集中的に練習するための専用練習場を探す時に気を付けることはとにかく、「1階席で低価格の打ち放題」の場所を探すことです。

1球の値段を気にすることなく、ボールをどんどん打ってアプローチの感触を作り上げていくことができる場所を見つけ出しましょう。

通常、ゴルフ練習場を探す上では「広さ」が気になるところですが、アプローチの集中練習をする前提の場合、広さはせいぜい50yもあれば十分です。芝の上から打てるところがあれば最高ですが、普通のマット打席でも十分です。

大都市圏にお住まいの人々が、そういう練習場を探すのは大変ですね。例えば、東京都内の場合、一時間限定の打ち放題で数千円かかるところはザラです。しかし、近隣の県まで少し足を伸ばすと、その価格で時間無制限に打ち放題の場所があったりします。

なので、忍三郎としては、「アプローチを練習するぞ」と決めた日には、少し遠方まで車で出向くくらいの気合いで練習場を探すことをおすすめしたいです。

友達同士で、近隣県までレンタカー日帰り修行の旅に出て、半日みっちりアプローチを練習して、帰りに道の駅で美味しいものでも食べて帰る、なんていうプランも楽しいかもしれませんよ。

距離計が大活躍

アプローチ練習の時には、手元に距離計があると練習がとても捗ります。

大抵の練習場には、50yや100yの表示はありますが、5y、10y、15yといった短距離かつ小刻みの表示をしているところは稀です。

そんな時に、レーザー距離計を使うと、どの打ち方のパターンでどのくらいの距離が出るか、正確に把握することができます。

練習場で、自分のアプローチショットの正確なデータをメモして記憶しておけば、本番のラウンドでものすごく重宝します。

ラウンド本番でレーザー距離計を使おうとする場合、手ブレ補正機能などが付いた比較的上位のモデルが望ましいですが、練習場での飛距離把握のためと割り切って購入するなら、安価なモデルで十分だと思います。

パターの集中練習

パターの集中練習

続いて、パターの練習についても見ていきましょう。

にんゴルおすすめのパッティング

グリーンにボールを乗せた後のパッティングでは、数センチ単位の精度が求められますが、グリーンで使っている芝の種類や密度や育ち具合、刈り具合などはゴルフ場によってまちまちなので、グリーン上でのボールの転がり方はゴルフ場によって千差万別です。

そこで、にんゴルでは、パッティングでは自分の「基本の振り幅」を5通り用意しておき、それらをゴルフ場にあわせて使っていくというやり方を推奨しています。

言い換えるならば、あらかじめ決めておくのは「型」だけで、その振り方によってボールが転がる「距離」は、ラウンド当日に判明するというやり方です。

この方法を採用することで、パッティングの成績がゴルフ場の違いや天候によって極端に左右されることがなくなり、それなりの成績を安定して残すことができるようになります。具体的なやり方については、こちらでご紹介しています。

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パッティングのコツ

身につけるべきは「再現性」

パターの練習スペースがある練習場を探すことはそれほど難しくないでしょう。練習場の利用者であれば無料でパター練習をさせてくれるところも多いです。

上のリンクで紹介している回で見ていただけるように、パッティングで大事なことは「同じ打ち方をした時に同じだけ転がる」という再現性です。

「ある打ち方をした時に何メートル転がるか」は全く重要ではありませんから、パター練習場が本物の芝を使ったグリーンである必要はありません。マットを敷いた屋内練習場でも全然OKです

自分の打ち方のパターンが身体に染み付くように、自分の打ち方の「型」をしっかり作り上げて、繰り返し練習しましょう。

パッティングの打ち方・フォームにはいろんな正解があると思いますが、自分が「これ!」と思える打ち方の型が出来てきたら、例えば「足は肩幅」とか「肘は身体に付ける」とか、その場でスマホなどを使ってこまめにメモを書き残しておけば、やり方をいつでも思い出すことができ、練習を重ねる中で成果がしっかりと積みあがっていくと思います。

まとめ

  • アプローチとパターを集中的に練習すれば、効率的に上達できる。
  • アプローチは、多くの球数を気兼ねなく打てるような専用の練習場を探すのがおすすめ。
  • パターは、自分なりの打ち方の「パターン」を確立して、再現性を高めるための練習をしよう。

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にんゴルでは、初心者の方でも効率的に90切りを目指せるための情報をパッケージでお送りしています。

ゴルフで細かいことを追求しだしたらキリがありません。私たちの自由な時間とお小遣いは有限です。

重要なのは、スコア改善に直接役立つ情報と、そうでない情報を区別することです。にんゴルでは「ここだけ押さえれば90切りが狙える」という情報に絞ってパッケージを構成しています。

90切りパッケージは、ショット編、アプローチ&パター編、道具編、練習編、ラウンド編に分かれていますが、合計で20程度の記事に抑えています。

興味を持たれた方は、ぜひ一度ご覧いただければと思います。

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