今回のテーマは「ゴルフスコア90切りのために必要な練習」です。
私たちアマチュアゴルファーは、ラウンドはもちろんのこと、練習の機会も限られていますね。
この限られた練習時間の質を出来るだけ高くして、効率的に90切りへ近づいて行くための基本的な考え方をご紹介します。
最初に結論
上達に直結する練習テーマを設定する
90切りを目指して練習する上で気をつけるべき最も基本的なこと、それは「闇雲な練習を卒業する」ということです。
その上で、次の3つのタイプの練習を集中的に行うことで、効率的に90切りへと近づくことができます。
- 自分の飛距離を固める練習
- アプローチとパターの集中練習
- ラウンド本番を想定した練習
以下では、闇雲な練習とはいったいどういうものか、そして、上達に直結する3つの重要な練習テーマについて、順番に見ていきましょう。
闇雲な練習を卒業する
初心者は闇雲に練習しがち
一生懸命練習しているつもりでもついつい陥りがちな落とし穴が、「闇雲な練習」です。
忍三郎が初心者の頃、こんなことが良くありました。
〜帰省中の実家にて〜
忍（当時初心者）「ただいま。」
親父（片手シングル）「おかえり。」
忍「ふぅ～。今日は練習したな～。300球打ったもんな～。よかったよかった、結構いい球出たし。あぁ疲れたな～、なんせ300球も打ったもんだから。うん。」
親父「お疲れ。何か知らんけど頑張ったみたいだな。今日の練習で一番の気づきは何だった？」
忍「・・・ん？気づき？そりゃいろいろあるよ。なんせ300球打ったからね。・・・まあその、なんつーか、まあ、ポカリ、そう、間違いなくポカリスウェットは普通の自販機より高かった。」
親父「おう、そうか。頑張れよ。」
忍三郎がこの日の練習で、自分の時間・お金・そしてエネルギーと引き換えに得たものが、割高のポカリスウェット以外に何も無かったことは言うまでもありません。
つまり、この日に忍三郎が行ったのは、「ゴルフの練習」ですらなく、言わば「有料ボール棒叩き体験」だったのです。
有料ボール棒叩き体験を繰り返している期間、忍三郎の成長速度は亀の歩みでした。
忍三郎以外にも、こういうパターンに心当たりのある方が居られるのではないかと思います。私たちの多くは、スコアの殻を破るために、この「闇雲な練習」を卒業せねばなりません。
練習の時は、なんとなく球を打ちまくるのではなく、自分自身のゴルフについての正確な情報を得る、自分の技術を定着させる、など、明確な目的意識を持って臨むことが大切なのです。
「ただ打つだけ」に「プラスα」の価値を持たせる
練習の目的をはっきりさせることで、練習球1球1球の価値を2倍、3倍に高めることができます。
まず、練習場でボールを打つことは、スイングの練習になりますね。これは当たり前です。しかし、それだけで練習を終わらせてしまうのは非常にもったいないことです。
例えば、練習場でボールをただ打つだけではなく、1球ごとに必ずエイミングを行うようにしたらどうなるでしょうか。
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この「プラスα」を組み込むだけで、スイングの練習に加え、ショットの狙いの定め方が身に付きます。
更には、狙いに対して自分の実際の打球がどうズレていきやすいのか、その傾向を掴むことまでできます。
そうすると、自分の狙い方が悪いのか、スイングに変な部分があって打ち出し方向が狂っているのか、自分自身の力で研究を深めていくことができます。
それだけではありません。
自分の打球のズレの傾向が分かれば、ラウンドの時に「ターゲット地点の左右どちら側の安全圏を大きく確保する方が確率的により安全か」という戦略作りの助けにもなります。
このように、「スイング」以外でスコアに直結する要素も同時に、かつ意識的に鍛えるという考え方を持つことで、1球の価値を飛躍的に高めることができるわけです。
1球の価値を高めることができれば、少ない練習回数や球数でも効率よく上達していくことができます。
これは、時間やお小遣いの限られた私たちアマチュアゴルファーにとって、とても大切なことだと思います。
お勧めの練習テーマ3つ
1球の価値を高める練習の方法は様々ありますが、1回の練習で何でもかんでも全部いっぺんに行うのはさすがに無理です。
そこで、にんゴルでは、スコアアップに直結する重要な練習テーマとして、以下の3つを提案します。
スコアアップに直結する練習テーマ
- 自分の飛距離を固める練習
- アプローチとパターの集中練習
- ラウンド本番を想定した練習
このそれぞれについて、以下の回で詳しくご説明しています。
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まとめ
- 闇雲な練習を卒業して、「ただ打つだけ」に「プラスα」の価値を持たせよう。
- 「自分の距離を固める練習」、「アプローチとパターの集中練習」、「ラウンド本番を想定した練習」で効率的な上達を目指そう。
