今回から何度かに分けて、「ショット編」をお届けします。今回のテーマは「グリップ」です。
最初に結論
おすすめはベースボールグリップ
90切りを目指す初心者・初級者の方には、「ベースボールグリップ」をおすすめします。
グリップについてお伝えしたいことはたったこれだけ。いたってシンプルです。
以下では、ベースボールグリップにはどんなメリットがあるのか、そしてその具体的な握り方について、それぞれ見ていきましょう。
ベースボールグリップについて
いろいろなグリップ
ゴルフのグリップには、いつくかの種類があります。
人からゴルフを習う時、殆どの人はオーバーラッピングかインターロッキングで始めますね。
何を隠そう、この忍三郎も、インターロッキングからゴルフを始め、オーバーラッピングとの間を行ったり来たりしていました。
練習場でたくさんボールを打ってわかったことですが、忍三郎の場合、これら2つのグリップに共通する問題として、両手が接触する箇所の一部の変なとこにマメができるんです。
マメというのは火傷の一種。つまり、スイングのたびに、その部分に摩擦力がかかって熱を持っているんです。
手と手の間に力がかかっても、そのエネルギーは忍三郎の手のマメの製造のために費やされるだけで、ボールには何の推進力も生み出しませんから、平たく言えば、余計な力が入ってるわけです。
練習場でこうなのですから、本番のラウンドともなれば、この余計な力がどんな悪さをするか分かったものではありません。
ベースボールグリップの何が良いの?
忍三郎は、ある日ふと気が向いてベースボールグリップをやってみたところ、練習のたびに毎回マメをこさえていた箇所が全然痛くなりませんでした。
これがきっかけで、「これは良いかも、続けてみよう」と思ったわけですが、打てば打つほど、ベースボールグリップの良い点が見えてきました。主なメリットは3点です。
ベースボールグリップのメリット
- 余計な力が入らない
先ほど触れた通りです。ダフりさえしなければ、グローブなしで100球くらい打っても、手は全然平気です。(これは試しただけです。滑り対策として、グローブはもちろん有った方がいいですよ!) - クラブをコントロールしやすくなる
後々の回で説明しますが、スイングの再現性を高めるためには、アドレスした時のクラブと腕で作る角度を守ることがとても大事です。ベースボールグリップだと、それが簡単になります。(コントロールというのは、ボールを打つときに手でクラブをこねくり回すような意味ではありませんので、ご注意を!) - ボールがよく飛ぶ
単純に、ベースボールグリップだと、他の握り方より飛びます。誰がやってもすぐ実感できると思います。
にんゴルが、スコア90切りのために大切だと考えているのは、「まあまあ悪くない球が安定して簡単に打てるスイング」です。
このスイングを実現するために、1点目と2点目の強みがあるベースボールグリップこそが最適だと思います。
今回のテーマは「スイングのやり方」です。 初心者の方でも簡単にできて、100切りや90切りのレベルまで十分に通用するスイング方法をご紹介します。 最初に結論 スイングはできる限り「単純」なものにする にんゴルでは[…]
ベースボールグリップってどうやって握るの?
ベースボールグリップの握り方には、奇抜なコツはありません。 右打ちの忍三郎は、こんな感じで握っています。
この握り方は、LPGAツアー通算72勝を果たした伝説の女子プロゴルファーである、アニカ・ソレンスタム氏の著書で読んだ方法を参考にしています。(ちなみに、彼女のグリップはオーバーラッピングです。)
ベースボールグリップの握り方
① 左手
まず左手を体の中心線の前に持ってきたら、手のひらの小指の付け根の真下の「プニプニ」をグリップの真上から当て、人差し指で拳銃の引き金を引くようにしてグリップを吊り上げます。
このプニプニと人差し指の2点だけでクラブを支えることができればOKです。
この状態から、他の指も閉じて、左手は完成です。親指は、インターロッキングなどのグリップの時と同じように、グリップに平行に沿わせます。
手のひらをグリップの真上から押さえつけているような格好になります。
② 右手
クラブの真横から、中指・薬指の付け根がグリップの側面に触れるように当て、握ります。この時、左手の親指は右手の中に握り込みます。
こちらは厳密には野球と違う握りですね。この握り方は「9フィンガー」と呼ばれる場合もあるそうです。右手は、手のひらではなく指で握るイメージです。
ちなみに左手の親指を握りこまず、人差し指とリングを作るようにして握るやり方もあります。こちらが「10フィンガー」です。
「9フィンガー」と「10フィンガー」を両方試してみて、やり易く感じた方を選べばよいでしょう。
③ 両手の間隔
左手の人差し指と右手の小指は、窮屈でない程度に触れ合います。これら2本の指は、重ねたり絡めたりする必要はありません。
いかがでしょうか。インターロッキングやオーバーラッピングに慣れた人にとっては、右手と左手がすごく離れた位置にあるように感じられ、最初は違和感があると思いますが、騙されたと思って、ベースボールグリップで少し続けて打ってみることをお勧めします。きっと、上で触れた3つのメリットを直接感じられると思います。
「うるさい!私は違うグリップで快適に振れているからいいんだ!」という方は、無理してグリップを変更する必要はないでしょう。簡単にできているなら、それが一番です。
まとめ
- 「番手に関係なく当てはまるコツ」でスイングを構築しよう。
- ショット時のグリップはベースボールグリップがおすすめ。
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