ゴルフ初心者・初級者の方は、グリーンから数ヤード~数十ヤードくらいの位置から、自分でも驚くほど間違った力加減でアプローチショットを打ってしまうこと、ありますよね。
打つ前よりグリーンから遠ざかるという苦い経験、忍三郎もたくさんありました。
今回は、そんなアプローチショットの「距離感」で悩まないための作戦について見ていきます。
最初に結論
ちゃんと距離を測る+ショットのパターン化
アプローチショットの距離感で手痛い失敗をしないようにするために重要な対策は、次の2つです。
- ちゃんと距離を測ってからショットに臨む
- 飛距離を打ち分けるショットをあらかじめパターン化しておく
現場でちゃんと距離を測った上で、必要な距離を打てるショットを実行する・・・文字にするとシンプルなんですが、きっと初心者の頃の忍三郎ならば、
「そんなことは分かってる!それが出来なくて困ってるんだ!」
と言うに違いありません。
そこで、以下では「具体的にはどうすれば、実際にこれらのことが出来るのか」という視点で考えていきましょう。
ちゃんと距離を測ってからショットに臨む
計測ツールを使って距離を測ろう
当たり前だけど大事なことのひとつ目は、「ちゃんと距離を測る」です。
さて、いきなりですが、初心者や初級者の方で、グリーンまであと数十ヤードという距離感のところに立って、目測で正確な距離が把握できる方はどれくらいいるでしょうか。
ほとんど居ないと思われます。
毎週ラウンドに出るような方でもない限りは、簡単に10~20ヤードくらいは目測を誤ると思います。(少なくとも忍三郎は間違える自信があります。)
ましてや、グリーンエッジや中央までの距離といった条件が付いてくると尚更です。
だから、計測ツールを使って毎回しっかり距離を測る。これが正確なプレーをするための大前提になります。
そのツールとして、にんゴルでは、レーザー系又はGPS系どちらかの距離計を持っておくことを強くお勧めしています。
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上の記事に書いていますが、距離を測る道具の使用は公式ルールで認められており、ズルでも何でもありません。
使わないよりは使ったほうが、絶対に良い結果になると分かりきっているのですから、これらを使わない手はありません。
私たち「中級を目指すゴルファー」にとって、ティーショットやセカンドショットでグリーンまでの残り距離を把握することにはあまり意味はありませんが、これからグリーンに乗せようとする1打の時は、必ず距離を測るようにしましょう。
距離を知って初めて準備した技術が活きる
次に紹介する「距離の打ち分けパターン」が意味を持つのは、「何ヤードの飛距離で打たなければいけないか」が正確に分かっている時だけです。
自分が練習して獲得した技術が実際のラウンドで役に立つようにするための土台として、計測ツールを使うことを習慣付けておきましょう。
飛距離を打ち分けるショットをあらかじめパターン化しておく
10ヤード刻みで全部決めておく
当たり前だけど大事なことのふたつ目は、距離ごとにパターン化したショットを用意しておくことです。
これは例えば、
「90ヤードならAWで普通に振る」
「80ヤードならAWを3cm短く握り普通に振る」
「70ヤードならSWで普通に振る」
…という具合に、10ヤード刻みで残り距離に応じた打ち方をあらかじめ全部決めておくということです。
距離が短くなるほど、特にSWを普通に振った時の飛距離よりも短いレンジでは、ショットの加減が必要になります。
この「加減」は、「打つ力の強さ」ではなく「振り幅」の調節で行う方がベターです。
実際に試してみると分かりますが、「振り幅」で調節した方が、飛距離のばらつきを小さくすることができるからです。
バックイングでクラブヘッドを自分の頭の高さまで上げたら何ヤード飛ぶのか、肩までなら、腰までならどうか、ちょうど良い振り幅のパターンを見つけましょう。
にんゴルでは「自分の飛距離を定着させる練習」をとても重要なものと捉えていて、おすすめの練習方法をご紹介していますので、よければこちらもご覧ください。
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振り幅を何種類も用意する代わりにウェッジ を増やす、というのも立派な作戦です。
ただし、ロフトの大きなロブウェッジ などは、比較的難しいクラブと言われていますので要注意です。
振り幅の調整と比べて、果たして自分にはどちらがより楽かを考えて、自分なりの打ち分けの戦略を決めましょう。
いろいろな打ち方を身に付ける必要はない
高い球、低い球、止まる球、転がる球など、いろいろな打ち方ができれば便利ですよね。
せり出している木の枝の下を通してグリーンを狙わなければならない時や、バンカーを越えてすぐのところにグリーンがある場合など、柔軟に打ち方を変えられるとしたら最高です。
しかし、90切りを目指すレベルでは、いろいろな打ち方を追い求める必要はありません。
ひとつの距離にひとつの打ち方があれば十分です。
何種類もの打ち方をマスターしたい方は、まずシンプルなゴルフで中級者となった後で、このポイントへと帰ってくれば良いのです。
アプローチに限らず、にんゴルでは「ゴルフを出来るだけシンプルに捉える」ということを徹底したいと考えています。
おまけ
「寄せる」「決める」は考えない
グリーンに乗せる時のショットについて、打ち方をひとつに絞る以外にも、シンプルに捉えると良いポイントがあります。
それは、「ベタピンに寄せてやろう」とか「チップインを狙ってやろう」とか考えない、ということです。
なぜなら、それらは上級者の考えるべきことだからです。
90切りを目指すゴルファーが考えるべきは「グリーンに乗せ損なわない」ことです。とにかく乗ればOKです。
この考え方と、おすすめのアプローチショットの打ち方については、こちらでご紹介しています。
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まとめ
- アプローチの時は、計測ツールでしっかり距離を測ってからショットに臨もう。
- 100ヤード未満くらいの距離は、10ヤード刻みでそれぞれひとつの打ち方を決めておこう。