今回は「技術」や「道具」ではなく、「考え方」のお話です。
忍三郎はこれまで、「ゴルフの練習もラウンドもたくさんやっているのに、ぜんぜん上手くならない」と悩んでいる人をたくさん見てきました。
忍三郎の目から見て、そんな人たちのほとんどは、ある共通の「勘違い」をしています。
今回は、代表的な勘違いを3つご紹介します。
特に初級者の方は、考え方を変えるだけで、スコアが目に見えて改善することがありますので、自分が普段どう考えているか、比較しながらご覧いただければと思います。
最初に結論
ほとんどの勘違いはスイングに関すること
忍三郎の目から見て、ゴルフの上達ができなくて悩んでいる人々の多くは、次のような勘違いをしています。
上達に悩む人が陥りがちな勘違い
- 「全力フルスイングで上手にボールを打たなければならない」
- 「ゴルフスイングには正解と不正解がある」
- 「ゴルフはまずスイングから」
ご覧の通り、どれもスイングに関することです。
以下では、これらひとつずつについて、なぜ「勘違い」だと言えるのか、考え方をどのように軌道修正していくべきなのか、順番にご説明していきます。
「全力フルスイングで上手にボールを打たなければならない」という勘違い
忍三郎がこれまで様々なレベルのゴルファーと出会ってきた経験から確信していることとして、初心者・初級者の方は、「ゴルフは全力でスイングすることが当たり前で、その上でしかも精度の高いショットを打たなければならない」という勘違いをしている場合がものすごく多いです。
さらに厄介なのは、そういう考え方になってしまっている自覚が無いことです。
そういうゴルファーは、「そもそも全力でスイングすることは正しいのか？」という疑問すら持つこともなく、ボールの前に立つと10回中10回、全力フルスイングをします。
ショットが上手くいかないと、「スライスだな…もう少し手首を返すのを早くしてみた方がいいかな…」などと工夫をしてみるものの、どんな時もなぜか「全力フルスイング」だけは決して揺らぐことのない大前提のようになっています。
なぜ勘違い？どうすればいい？
これが大きな勘違いだと言える理由は、この考え方があまりにも理にかなっていないからです。
ゴルフ以外のスポーツとの比較で考えてみましょう。分かりやすい例はダーツです。
ダーツもゴルフも、矢なりボールを狙った的まで運ぶスポーツ、いわば「狙うスポーツ」ですね。
ダーツの試合では、どんなふうに矢を投げるでしょうか。
プロや上級者は、力まず滑らかに投げますよね。彼らは、そうする方が絶対にうまくいくことを知っています。
振りかぶって全力で矢を投げ付ける人なんて、初心者にもいません。
ダーツだろうがビリヤードだろうが、力任せになればなるほど、狙いというのは精度が下がります。
ゴルフだけ違うなんてことは、あり得えないのです。
「全力フルスイングで上手にボールを打たなければならない」と考えるのは、ダーツで「振りかぶって全力で投げて、狙った場所に刺さなければならない」と考えているようなものです。
誰に頼まれたわけでもないのに、自分ひとりで勝手に、ゴルフをでたらめに難しいスポーツにしてしまっているだけなのです。
全力スイングではなく、小さくコツンと打つことから自分のスイングを作り上げていくことが、にんゴルのご提案です。
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「ゴルフスイングには正解と不正解がある」という勘違い
よくある勘違いの二つ目は、「ゴルフには、ひとつだけ、もしくはごく少数だけの『正解スイング』があり、それ以外の『不正解のスイング』ではゴルフは上手くいかない」というものです。
「正解のスイング」を追い求めて、プロのスイングをお手本にする人はたくさんいますね。
プロのスイングを参考にしたり、プロの技術を取り入れようと学ぶこと自体は、すばらしいです。そいう努力はきっと、ゴルフ上達の助けとなることでしょう。
しかし、「プロのスイングこそが正解であり、プロが教えている技術をすべてマスターしない限り、きちんとしたスイングではない」というのは全くの勘違いです。
「アイアンショットはダウンブローが正解で、それ以外は不正解」だとか、「下半身主導のショットが正解で、それ以外は不正解」だとか、忍三郎に言わせれば、こういった決めつけがゴルフの上達を妨げるのです。
そうしているうちに、「自分のスイングの間違っているところを見つけて直さなければ…!!」という考えが染み付いてしまいます。
なぜ勘違い？どうすればいい？
これがなぜ勘違いなのかといえば、「考え方が逆だから」です。
「正解のスイングでなければショットが上手くいかない」ではなく、「ゴルフが上手くいくなら、そのショットは正解」と考えるべきです。
世の中には、かなりクセのある独特なスイングでありながら、毎回70台のスコアでラウンドを回るような上級シニアゴルファー達がいますね。
もしも、「正解スイング」というものが存在していて、それ以外のショットが間違いであるなら、彼らのことはどう説明すればよいというのでしょうか。
手打ちだろうがアッパーブローだろうがヘッドアップだろうが、ショットが上手くいくならそれでいいではありませんか。
自分のスイングの基礎になるいくつかの技術を学んで、ショットが上手くいき始めたら、「よし、いったんスイングはこれでOK」ということにしてしまいましょう。
そして、アプローチやパター、ラウンド戦略などの、スイング以外でスコア改善に大きく影響する要素を磨くために貴重な時間を使いましょう。
そうする方が、「自分のスイングはあれがダメこれがダメ」とうつむいて延々と練習し続けるよりも、断然ゴルフを「楽しい！」と思えるはずです。
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「いや、それでもやっぱり自分はきれいなスイングに憧れる！」という方がおられるかもしれませんね。
そういう方が考えを変える必要はないと思います。
ゴルフをどう楽しむかはゴルファーひとりひとりの自由ですから。
そんな方はやはり、しっかり時間と費用をかけてスクールに通い、専門家に習うというのが最も確実な方法でしょう。
ゴルフスクールを考えている方に、忍三郎がおすすめしたいのは、
ゴルフパフォーマンスとRIZAP GOLF
です。
どちらも、簡単なWEB申し込みだけで、無料もしくは非常に低価格の「お試し体験」ができます。
忍三郎が、数あるスクールの中からこれらをおすすめする理由は、下の記事でご説明しています。
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「ゴルフはまずスイングから」という勘違い
上達に悩む初心者・初級者がやってしまいがちな勘違い、最後のひとつは、「ゴルフはスイングから」というものです。
「自分はスイングがまだまだだから…」という理由で、なぜかスイング以外の要素について一切考えようとしない、というパターンです。
「スイング以外のことは、スイングが一人前になってから考えるべき」というのは、実に謙虚な態度ですが、勘違いです。
なぜ勘違い？どうすればいい？
先ほどチラッと触れましたが、アプローチやパター、ラウンド戦略などは、通常ショットのスイングと同じかそれ以上にスコア改善に影響します。
だからこそ、スイングの実力に関係なく、これらの知識や技術はスイングと同時並行で磨くべきなのです。
ラウンド戦略を例に取ってみます。
たとえば、ティーショットの時に、「右ドッグレッグだから、2打目の視界が開けるようにフェアウェイの左半分に打ちたい」とか、「左はOBだけど右はすり鉢状の斜面になっていて安全だな」と頭を使いながらプレーをするのとしないのでは、明確にスコアの差が出ます。
思ったとおりにショットが打てないうちは、考えたことが無駄になることもたくさんありますが、それでも、「その時点で持っている実力なりのベストスコア」に近づくことができます。
そして、後々ショットの実力が伴ってきた時には、スコアが劇的に改善します。
アプローチやパターはもっと明白です。練習して上達した分が、すぐにスコアに現れます。
にんゴルでは、ショットもアプローチもパターも、そしてラウンドの戦略も、なるべく多角的に、同時並行で、そしてシンプルに考えることで、効率的にスコアアップができるという考えに立って、初心者の方でも90切りを目指せる情報パッケージをご用意しています。
今回ご紹介した「3つの勘違い」にひとつでも心当たりを感じた方は、一度覗いてみていただければと思います。
まとめ
上達に悩む初級者・初心者が陥りがちな3つの勘違いは…
- 「全力フルスイングで上手にボールを打たなければならない」
- 「ゴルフスイングには正解と不正解がある」
- 「ゴルフはまずスイングから」
