ゴルフ初心者がスコア100切りを
達成するために必要な飛距離
【ゴルフを簡単に】

やっぱり飛距離は気になる

ゴルフを始めたばかりの方、「100切りを達成したいけど、飛距離って何ヤードくらいあればいいんだろう」という疑問を持つことはないでしょうか?

飛距離に限らず、ショットの精度やコース戦略の知識もまだまだ発展途上なので、100切りに向けて何の要素がどのくらい足りないのかが分からず、それゆえに飛距離についてもどのくらい突き詰めればいいのかがなかなか見えてこない、という悩みをお持ちの方がいらっしゃると思います。

そんな方に「飛距離はこのくらいあれば100切りが狙える」というイメージを持っていただくことが、今回のテーマです。




完全個室スクール「ゴルフパフォーマンス」

最初に結論

男性180y・女性140yで十分

ゴルフの初心者・初級者の方が100切りを目指すにあたり、飛距離の面では、ドライバーのキャリー飛距離が男性180ヤード、女性140ヤードくらいあれば十分です。

とりあえずこのくらいの飛距離が出せる方は、飛距離アップに躍起になるよりも、ショットのばらつきやミスを減らしたり、アプローチやパターを磨く努力をする方が100切りへの近道になります。

これから、初心者などの「あまり飛ばない」と言われるゴルファーの飛距離がどのくらいなのかをまず見た上で、なぜ上に書いた飛距離で100切りが狙えるのか、その理由をご説明していきます。

ゴルフ初心者の飛距離

男女別・初心者の平均飛距離

まずは、世の中のゴルファーが平均でどのくらい飛ばしているのかを確認してみましょう。

様々なソースで情報収集をしていると、アマチュアゴルファーのドライバーの平均ヘッドスピード(HS)は、男性がおよそ40m/s、女性がおよそ32m/sという数字をよく目にします。

このヘッドスピードだと、ドライバーのキャリーの飛距離はそれぞれ220ヤードと170ヤード程度になるので、忍三郎の体感的にも当たっているなという感じです。

世の中の男性アマチュアゴルファーで、飛距離に自信が無いとおっしゃっている方のドライバーの飛距離はだいたい200ヤード前後であることが多いので、「あまり飛ばない」という方で、平均よりもマイナス10%くらいの飛距離というイメージです。

では、ドライバー以外の飛距離についてはどうでしょうか。

ゴルフ情報サイト「ラボゴルフ」では、ドライバーの飛距離もしくはヘッドスピードを入力することで、番手別のキャリーの飛距離を自動計算してくれるツールが公開されていて、これがとても便利です。

男女それぞれについて、「平均的なHS」と「平均マイナス10%のHS」で番手別の飛距離を出してみると、以下のようになりました。

飛距離表

計算ツール:ラボゴルフより

この計算結果を見るときにはちょっとした注意点があります。それは「ロフト角」です。

上の表で、ロフト角関連で特に注意しておきたい点は二つです。

一つ目は、上の表で黄色になっている部分、女性のドライバー飛距離です。

HSが32m/sの場合でキャリー178ヤードとなっていますが、これはロフト角9.5度を前提とした数値です。これは男性用のクラブに多い数値で、女性用のドライバーは、通常11度~13度くらいのロフト角で設計されているものが多いので、数ヤードから10ヤードほど間引いて見ておいた方が良いと思います。

HSが32m/sの場合で170ヤード、29m/sの場合で150ヤードといったところでしょうか。

ロフト角関係で二つ目の注意点は、上の表でオレンジの部分、アイアンの飛距離です。

近年、「飛び系アイアン」というアイアンが流行っています。これは、すごく雑な言い方をすれば、「ロフトの立ったアイアン」です。「飛び系」を謳ったものでなくても、比較的ロフトの立ったアイアンが増えている傾向にあります。

上の表は、「飛び系」ではない従来のアイアンに多かったロフト角の表示になっているので、皆さんご自身の飛距離と比べる際は、番手ではなくロフト角が同じものを見比べるようにする方が有意義だと思います。

「ラボゴルフ」の計算ツールは、ロフト角の数字も表示してくれているところが尚良いです。素晴らしいツールに感謝です。

100切りに必要な飛距離

100切りのためには何ヤード飛ばせる必要があるのか

さあ、ここからは、100切りに必要な飛距離を考えていきます。

先ほど、「あまり飛ばない」という人でもドライバーで男性約200ヤード、女性約170ヤードの飛距離だということを確認しましたが、では、最低でもこれくらいの飛距離がないと100切りは不可能なのでしょうか。

そんなことはありません。

100切りのために「これくらいは欲しい」という飛距離は、ドライバー換算でせいぜい、男性180ヤード、女性140ヤードです。

その理由を以下でご説明します。

パー4のホールをシミュレートしてみよう

飛距離について考えるなら、実際のコースをイメージするのがてっとり早いです。

典型的な例として、男性が350ヤード・パー4のホールをプレーすることを想像してみましょう。レギュラーティーでよく見る長さですね。

スコア100は、ざっくり言うと「18ホール中で半分がボギー、もう半分がダブルボギー」くらいのペースです。このホールではボギーを狙ってプレーすることにしましょう。つまり5打で上がることをゴールとします。

350ヤードのパー4

 

では、このホールをゴールから逆算して考えてみましょう。

まずはグリーン上です。2パットで沈めることにしてみます。

次に考えるのは、グリーンに乗せる一打です。残り50ヤード圏内からであれば、グリーンのどこかには乗せられるということにします。

5打で上がるうち、上で決めたような形で「最後の3打」を消費する場合、「最初の2打」ではグリーンまで50ヤード圏内まで前進、つまり300ヤード前進出来ればOKということになります。

では、2打で300ヤード進むのはどれくらい大変でしょうか。

実は、ドライバーが180ヤード飛ばせる人ならば楽勝なのです。

先ほどの表に従えば、ドライバーで180ヤード飛ばせる人は、6番アイアンが120ヤードほどの飛距離になります。2打目で6番アイアンを振れば、もう合計300ヤードです。

「自分はドライバーが180ヤードしか飛ばないから」などといって、3番ウッドなどで無理やり取り戻そうとする必要は無いのです。

もちろん、ユーティリティなど、6番アイアンよりも大きなクラブが得意な場合は更に良く、2打でグリーンのすぐ近くまで近付けるかもしれません。

その場合、アプローチで寄せてのワンパット、いわゆる「寄せワン」のパーまで見えるではありませんか!

ドライバーの飛距離が180ヤードでも、十分にゴルフの醍醐味を楽しみながらラウンドを回ることができるのです。

おまけ:敢えて飛距離を抑えるという作戦も…?

フルスイングで180ヤードよりもっと遠くまで飛ばせる人でも、ハーフスイングに徹するなど、敢えて飛距離を抑えてプレーする方が、致命的な失敗の回数が減り、むしろ最終的なスコアが良くなるということもあり得ます。

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実はハーフスイングが一番いい?

女性の場合の計算も付けておきます。

ゴルフスクール「GEN-TEN」のブログで、レディースティーは「1ホールで約285ヤード程度が平均」という計算が紹介されています。

この285ヤードをベースに、先ほどの男性の例と同じく、2打で残り50ヤード以内までたどり着くことを考えます。つまり、最初の2打で230ヤード強前進できればOKということです。

ドライバー飛距離140ヤードのゴルファーの場合、6番アイアンの飛距離が90ヤード程度です。

これらを合わせると230ヤードとなりますので、これで十分ということになります。

初心者でも100切りは十分狙える

上のパー4のシミュレーションから、ドライバーで180ヤード飛ばせるなら100切りは十分狙える、ということが分かりました。

はい終了!・・・というわけにもいきませんね。

先ほどのシミュレーションでは、いくつか都合の良い仮定を置いていたからです。

まず、最初の2打を正確な方向へと打っていかねばなりません。

その後も、「50ヤード圏内から1打でグリーンに乗せる」、そして「2パットで沈める」というハードルがあります。

100切りのためにはこれらのことが出来なければなりません。

(ただ、スコア100のためには18ホールの半分はダブルボギーで良いので、途中でバンカーに捕まったり、ダフったり、3パット打ってしまうようなホールが何回かあっても大丈夫です。)

逆に言えば、飛距離は無くとも正確なショット、そして50ヤード圏内のアプローチショットとパターをしっかり練習することが100切りへの早道だということなのです。

ちなみに、50ヤード圏内から3打で上がれる人は、100切りどころか、スコア90のペースでプレーできることになります。

 

2打で300y

 

このシミュレーションから明らかなように、グリーン周りからのアプローチショットとパッティングは、100切り・90切りの達成を左右する、とてもとても大事な技術なのです。

そのような理由から、にんゴルでは、アプローチとパターの集中練習を最も大切な練習パターンの一つとしておすすめしています。

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アプローチとパターの練習

初心者の方で、飛距離を出すのに苦労している方は、とりあえず男性なら180ヤード、女性なら140ヤードを飛ばせるようになったら、練習場で力いっぱいドライバーを振り回すのは一旦止めにしましょう。

ショットの正確性や50ヤード以内の仕上げなど、100切りのために不可欠なその他の技術をしっかりと練習する方向へ頭を切り替えることで、より早く・効率的にスコアを改善していけると思います。

まとめ

  • 100切りを目指す初心者・初級者の方のドライバーの飛距離は、男性180ヤード、女性140ヤードもあればとりあえず十分。
  • あとは、ショットの正確性やアプローチ、パターを練習することで、100切りはググっと近づく。

ちなみに、ボールを上手に選ぶことで、コストをあまりかけないようにしつつ、いくらか飛距離を稼ぐことができます。

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興味を持たれた方は、ぜひ一度ご覧いただければと思います。

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