今回のテーマは、ボールの補助線です。
打球方向の狙いを定めるためのガイドとして、ボールにあらかじめペイントされている、もしくはプレーヤーが手作業でボールに書き込むライン(補助線)です。
今回は「この線すごいぞ」というお話です。
最初に結論
誰でも一度は試してみるべき!
パッティングの時は、ボールの補助線を活用しましょう。
かつてはあのタイガーウッズ、現在でも松山英樹など、国内外のプロの多くがこの方法を取り入れているという事実が、この補助線を使うことの有効性を物語っています。
本当にたったこれだけでスコアが改善する可能性がありますので、まだ試したことのない方は、少なくとも一度は試してみるべきです。
スコアが良くなるようなら続けていき、自分に合っていないと思ったらやめればいいだけなのですから。
それではここから、補助線を活用してパッティングを行う方法と、自分でボールに補助線を引く方法をご紹介していきます。
パットで補助線をどうやって活用する?
構える時と打つ時の方向の目印にする
ボールの補助線の活用方法は、「ボールが転がり出ていくべき方向」を指し示すようにボールを置くことで、構える時と打つ時の目印にするというものです。
活用の詳しい手順は次の通りです。
- マーカーを置いてボールを拾い上げる
- ラインを読み、パットの打ち出し方向を決める
- 補助線をその方向に合わせてボールを置く
- 補助線の向きを頼りにパターを構えて打つ
これだけです。簡単ですね。
人間の感覚というのは、体調や心理面などの些細なきっかけで簡単に乱れてしまうので、パットの時にも、「狙いを決める」→「構える」→「打つ」という段階を進む中で、方向の感覚にズレが生じることは避けられません。
このボールの補助線は、上の各段階でそのようなズレが起こりにくいようにガイドしてくれる効果があるわけです。
「こっち」という方向が決まった時に、その向きに線を合わせてボールを置くわけですから、普段どんな方法でパッティングの方向を定める人でも実践できると思います。
補助線を合わせる時のコツ
ボールの補助線をパットの打ち出し方向と合わせる時の、ちょっとしたコツが二つあります。
ひとつは、自分の目線の位置です。
ボールを置く時、「ボールの真上」から見るのではなく、なるべく目線を下げて、「打ち出し方向に向かってボールの真後ろ」に近いところからボールを見る方が、正確な方向を捉えやすいです。
もうひとつのコツは、ボールの位置を調整する時、片目を閉じた状態で確認をすることです。
両目を開いた状態だと、近くのものを見ている時は遠くのものが、遠くのものを見ている時は近くのものが二重に見えると思います。これは、右目と左目の目線の差から来ています。
この「目線のギャップ」が原因で狙いが狂ってしまわないように、最後は片方の目を閉じた状態でボールの補助線の向きを決定しましょう。
「目線を一直線にするために片方の目で見る」ということがとにかく大切で、それが「利き目」かどうかは大きな問題にならないと思います。
スロープレーにならないよう要注意
この方法でパットの方向を決める場合、補助線の向きを慎重に決めようと思うあまり、ボールを置く→少し後方に下がって狙ったラインとボールの補助線が合っているか確認する→首を傾げながらボールを置きなおす…という具合で時間を掛けすぎる人も稀に見かけます。
慌てて雑になる必要はありませんが、こういうところに費やす時間をなるべく短くすることも、「ゴルフの上達」と言えると思います。
自分のプレーを淀みなく速やかに行うプレーヤーは、洗練されていて格好いいですよね。忍三郎も、そんなプレーヤーになれるように修行中です。
自分で上手に線が引けるの?
市販のボールには、補助線が予めペイントされているものも多いですが、ボールの半球または全球を一周するくらい分かりやすい線が入ったものは稀です。
そのため、プロも含め、自ら手書きでボールに補助線を書き入れるプレーヤーは多いです。
他プレーヤーの、手書きライン入りのボールを見て、「どうやってそんな上手に線引いてるの?」と不思議に思ったことのある方、少なくないと思います。
あれは、球体の上にまっすぐ線を引く才能でなんとかしているわけではなくて、誰でも簡単に線を引ける「ラインマーカー」という道具を使っているのです。
こんな見た目のものです。なるほど、確かに簡単そうですね。
失敗せずにボールの補助線が引けるこの道具は、1,000円もかからず手に入れることができます。
はっきりとした分かりやすい補助線の方がいいという方には、このような道具を使って補助線を自作することをおすすめします。
まとめ
- パットの時は、ボールの補助線を活用して狙いの精度を高めよう。
- ボールにペイントされたものでなく、手書きの線を書き込みたい場合は「ラインマーカー」を活用しよう。
皆さんもぜひ一度、ボールの補助線を活用したパッティングを試してみていただければと思います。
ちなみに、プロの中にはティーショットの時にもこの補助線を目印にしている人もいますよ。
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