にんゴルでは、初級者・初心者の方でも90切りを目指せるための情報をお届けしています。
今回は、90切りに役立つ「基本攻略パターン」を持ちましょう、というお話です。
最初に結論
「基本攻略パターン」があれば迷わずプレーできる
90切りのために必要なのは、ダブルボギーを出さない、つまりボギーでまとめるプレーを基本にしながら、チャンスがあればパーを拾っていくことです。
パー3、パー4、パー5のそれぞれのホールについて、ボギーで上がるための自分なりの「基本攻略パターン」をあらかじめ決めておきましょう。
そうすることで、本番のラウンドでも、ティーショットから最後のパットまで、明確な狙いを持って迷わずプレーできるようになり、ただ何となくプレーするのと比べて、スコアに雲泥の差が現れてきます。
以下では、「基本攻略パターン」の内容と、それを本番のラウンドで実現できるようにするためのコツをご紹介します。
「基本攻略パターン」の内容
90切りはボギーが攻防ライン
スコア90切りを目指すゴルファーにとってカギとなるのは、「ボギーオン・2パットを基本とするボギーペースでのゴルフ」です。
にんゴルでは、「ボギーペースを攻防ラインとして、チャンスの時にパーを拾っていき、上手くいかない時も大叩きを防いで凌ぎ、最終的に、上手くいった分がボギーを逃した分を上回れば90切り達成!」という考え方をおすすめしています。
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このために役立つのが、「自分は毎ホールでこうやってボギーを取る」という定番パターンを自分の中に作っておくことです。
もちろん、各ホールのデザインや距離、もしくは天候などによって、基本パターンがそのまま使えないことも多々あります。
それでも、「基本攻略パターン」を自分の中の軸として持っておけば、それを場面の状況に合わせて軌道修正することで、効果的にプレーしていくことができます。
まずパー3の基本攻略パターンを作る
パー3の攻略パターンがすべての攻略パターンの基礎になります。
最初に「自分なりの基本攻略パターン」とは言いましたが、実際のところ、ほとんどの人にとって、そのパターンは1つしかありません。
90切りを目指すゴルファーの場合、ほぼ例外なく、パー3の基本攻略パターンは「2オン2パット」のボギー狙いになるのです。
同じボギーでも、「1オン・3パット」と「3オン・1パット」は、どちらも「1」の部分が難しく非現実的ですからね。
忍三郎が採用している、パー3を「2オン2パット」で上がるための攻略パターンは次の通りです。
パー3をボギーで上がるための
基本攻略パターン
1打目:グリーン周りの安全な場所へ
- まず大前提として、ピンは無視します。
- ティーグラウンドに立ったら、まずは「あそこに打ったらダメ」という場所を洗い出します。「打ったらダメな場所」は、例えばバンカーや急斜面、深いラフなどです。グリーンの一部が池に面している場合もあるでしょう。危険な場所を洗い出すことで、グリーン周りの安全なエリアも同時に見えてきます。
- 1打目の狙い方は「方向はグリーンセンター、飛距離はグリーン手前端」が基本です。最初に見た「打ったらダメな場所」が気になる場合は、そこから逃げるように狙いの位置を前後左右にずらします。
- 運よくグリーンオンすれば最高、グリーンを逃してもその周囲の安全な場所にボールを届けられればOKと考えます。
2打目:必ずグリーンに乗せる
- ピンに寄せなくてもいいので、必ずグリーンに乗せます。
- ピンまで歩幅10歩以内くらいの位置まで行ければバッチリ、そうでなくともグリーンに乗りさえすればOKと考えます。
- 下りのパットを残さないことや、2段グリーンの場合には「段差超え」のパットを残さないことが理想ですが、そのせいでアプローチの狙いが厳しくなるようなら無理はしません。あくまでも「乗りさえすればOK」です。
3打目:パーにチャレンジ
- 決めればパー。最高です。ボギーペースを基本とするならば「貯金1ゲット」です。
- たとえ決められなくても、次に難しいパットを残さないことが大切です。そのために、特に距離感だけは大きく狂わないようにします。忍三郎はパッティングの距離をパターン化して、感覚に任せる部分を極力減らしています。
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4打目:必ず決める!
- 最後に残った短いパットは「とにかく決めたい!」それだけです。
- ここの精度次第で、90ペースのゴルフにも100超ペースのゴルフにもなり得ます。
パー4とパー5の考え方は簡単
パー3のホールをボギーで上がる攻略パターンさえ作れてしまえば、それを土台にしてパー4とパー5のホールの基本攻略パターンも簡単に作れます。
パー4のホールは、「ティーショット+パー3のホール」で構成されていると思えばいいのです。
ティーショットの目的は、「パー3の基本攻略パターンを始められる場所までボールを運ぶこと」になります。この目的さえ果たせれば、手打ちをしようがドライバー以外のクラブで打とうが関係ありません。90切りを視界に捉えたゴルフができます。
しかし、逆に見れば、ティーショットで「パー3としてのプレーを始められる場所」まで運べないと、ボギーを取るのは一気に難しくなるわけです。
だからこそ、忍三郎は、ティーショットの上手・下手を分けるのは「飛距離」ではなく「ミスの少なさ」だと確信しています。
多少大きな飛距離なんかよりも、「いつもだいたい狙った方向へ大きなミスなく打てること」がとても大切なのです。
パー5のホールの基本攻略パターンも、パー4と同じ要領で考えることができます。パー5は、「ティーショット+運ぶ1打+パー3のホール」だと思えばいいのです。
「パー3としてのプレーを始めるために丁寧につなぐショット」が2回に増えるわけですね。
ティーショットから2打目と、安全なエリアを探しながら渡り歩いて、「パー3としてのプレー」を始められる場所までたどり着くことを目指します。
基本攻略パターンを実現するコツ
ここまで基本攻略パターンの中身を見てきましたが、ここまではあくまでも頭の中での話です。
この攻略パターンを本番のラウンドで実行することが最も大切です。
そこで、以下では基本攻略パターンの実行に役立つ2つのコツをご紹介します。
得意クラブを作る
上で見た通り、すべてのホールの基本攻略パターンには「パー3としてのプレー」が入ってきます。
つまり、パターを除けば、パー3の1打目と2打目で使うクラブの出番が一番多いのです。
これら二種類のショット用として、それぞれ1本のクラブを集中的に練習して「得意クラブ」にしておき、本番のラウンドでそれらを優先的に使うことで、「基本攻略パターン」が実行しやすくなります。
「得意クラブ」を作る作業は、費やす時間や労力の割に得られる成果が大きく、「コスパの良い努力」と言えます。
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アプローチとパターの集中練習
90切りの基本攻略パターンでは、長い距離からのグリーンオンは想定しないので、全ホールでアプローチとパターの出番があります。
つまり、これらのショットを集中的に練習することで、効率よくスコア改善が図れます。
にんゴルでは、90切りのために大切な3つの練習パターンをご紹介していますが、その中の一つが「アプローチとパターの集中練習」です。
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練習場へ出かけた時、私たちはついついドライバーなどの長いクラブを思いきり打ちたくなり、短い距離のアプローチやパターの練習は疎かにしがちです。
しかし、「自分の90切りのために欠かせない技術だ」と確信できれば、一見地味なアプローチやパターの練習にも力が入る気がしませんか?
まとめ
- 90切りのために必要なのは、ダブルボギーを出さない、つまりボギーでまとめるプレーを基本にしながら、チャンスがあればパーを拾っていくこと。
- パー3、パー4、パー5のそれぞれのホールについて、ボギーで上がるための、自分なりの「基本攻略パターン」を作っておこう。
今回は、「基本攻略パターン」とその実行のためのコツについてのお話でした。
ゴルフに限らずあらゆるスポーツに当てはまることかもしれませんが、技術的な面と同じかそれ以上に、プレー中にどう頭を使かによっても結果が大きく変わってくる、というところが面白いですね!