ゴルフの練習をがんばっていると、手にマメができることがありますね。
マメができる場所によって、「これは良いマメ」とか「悪いマメ」とか言われたりもしますね。
今回は、そんなマメの話です。
最初に結論
マメなんてできないに越したことはない
「良いマメ」と「悪いマメ」の話をたまに耳にしますが、にんゴルの結論をまず述べてしまえば、マメなんてできないならそれが一番に決まっています。
そして、忍三郎の実体験上では、グリップをベースボールグリップにすると、手にマメがほとんどできなくなりました。
以下では、「そもそもマメはなぜできるのか」、を確認した上で、マメ防止の秘策であるベースボールグリップをご紹介します。
ベースボールグリップは、マメ対策以外にもメリットいっぱいです。
そもそも何故マメはできるのか
マメはやけどの一種
一般に、マメはやけどの一種といわれています。
外気に接している皮膚と、その内側の真皮という層が、普段はくっついているのですが、皮膚の表面に強い摩擦力がかかると、これらが剥がれてしまい、そこに水がたまって、私たちの知っている「マメ」の姿になります。
文字で読んでいるだけで痛みを感じるような気がしますね。
スイングの際、手にはかなりの摩擦力がかかります。
もしも、ツルツルに滑るグリップのクラブを振ったとしたら、クラブはヘッドの重さによる遠心力でどこかにすっ飛んでいくはずです。
しかし実際には、滑りにくいグローブを使い、ゴム製のグリップを握っているので、クラブが飛んでいくことはありません。
これは、クラブに接している手のひらや指に摩擦力がかかって、クラブが飛んで行こうとする力を抑え込んでいるからなのです。
そして、この摩擦力こそが、手にマメができる原因なのです。
良いマメ?悪いマメ?
できないのが一番いいに決まっている
マメができる場所は、手のひらとクラブの間の摩擦力が集中しているポイント、つまり、グリップした時に特に強くクラブを掴んでいるもしくは支えているポイントということになります。
よく「良いマメ」とか「悪いマメ」という話があるのは、マメのできる場所を見ることで、その人が手のどの部分を使ってスイングをしているかが分かるから、というわけです。
しかし、忍三郎に言わせれば、マメなんてできないならそれが一番いいに決まっています。
だって、痛いマメができるのが、いい事なはずないじゃないですか。
マメが完治しない内は、マメが痛むせいで、その部分をかばって手の力の入れ方が変になってしまい、スイングが乱れてしまったりします。
それに、もしもマメができにくいボールの打ち方が可能だとすると、マメができるような打ち方は、単なる「余計な力がかかった打ち方」だと言うこともできますよね。
忍三郎の実体験上、「マメができにくいボールの打ち方」はあるのです。
手にマメを作らない秘策
ベースボールグリップ
ゴルフで、「ベースボールグリップ」というのはあまり聞いたことのない方も多いと思います。
ゴルファーのグリップで特に多く見かけるのは、左手人差し指の上に右手の小指を引っかけて固定する「インターロッキング」という方法か、これら2本の指を重ねる「オーバーラッピング」という方法のふたつですね。
ベースボールグリップとは、左手と右手の指を引っかけたり重ねたりせずに握るやり方です。
3つの方法を見比べるとこんな感じです。
メリットたくさん!試す価値あり
ベースボールグリップには、メリットがたくさんあります。
その内のひとつが、「マメができにくい」という点なのです。
もともと忍三郎は、インターロッキングのグリップでゴルフを始めて、オーバーラッピングとの間を行ったり来たりしていましたが、とあるきっかけでベースボールグリップを試したところ、それまで何度もマメを作っていた場所に、ぜんぜんマメができなくなったのです。
ベースボールグリップには、この他にも、クラブが扱いやすい、ボールがよく飛ぶというメリットがあります。
握り方も含め、詳しくはこちらの回でご紹介していますので、関心を持たれた方は覗いてみてください。
今回から何度かに分けて、「ショット編」をお届けします。今回のテーマは「グリップ」です。 最初に結論 おすすめはベースボールグリップ 90切りを目指す初心者・初級者の方には、「ベースボールグリップ」をおすすめします。 […]
忍三郎は、総合的に見て、いちばん無理なく自然な力のかけ方でクラブを握り、振ることができるのはベースボールグリップだと思っています。
ちなみに
最後に、マメについて2つほどオマケの話をしておきたいと思います。
スイングが未熟なうちはマメは仕方ない
初心者の方で、スイングがまだまだ定まらない、ボールがうまく打てないという方は、残念ながら手にマメができるのを避けられません。
ダフったり、シャンクしたりした時、手には強い衝撃を感じますよね。
最初に「マメができるのは手に摩擦力がかかることが理由」と説明しましたが、ダフリなどのミスの瞬間には、グリップにとても強い力が加わっていますので、それらのミスを何回かやってしまっただけで、すぐにマメができてしまいます。
そういうミスがほとんどなくなり、ボールを綺麗に打てるようになることも、立派なマメ対策のひとつだということですね。
マメはNGでタコはOK
居酒屋のお品書きの話ではないのですが、「マメはNGでタコはOK」です。
ここで言うタコというのは、水ぶくれを伴うマメとは別物で、皮膚の表面が他の部分よりも固くなっている場所のことです。
これは、何度も何度もクラブを振る中で、自然に身体が適応して、その部分の皮膚が丈夫になっているだけです。
これは痛くもなければ怪我でもありませんので、気にすることはないでしょう。
まとめ
- ゴルファーの手のマメは、できないに越したことはない。
- 忍三郎の経験上、手のマメができにくくする秘策は「ベースボールグリップ」。
最後にひとつ大事なこととして、忍三郎は皆さんにベースボールグリップを押し付けようとは思っていません。
ベースボールグリップは忍三郎には役立ちましたが、世の中の誰もに例外なく役立つとは限りませんからね。
皆さんにはぜひ、今回のお話をひとつの参考にして、いろいろなグリップを実際に試してみていただきたいと思います。
その結果、しっかりと理由を持って「自分にはこれが合っている」と思える方法に出会ったら、誰がなんと言おうと迷わずにその方法を選ぶことが一番大切だと思います。