ゴルフ初心者が最短で100切りを
達成するための「PDCA」
【ゴルフを簡単に】

PDCAサイクル

ゴルフ初心者・初級者の方は誰もが「少しでも早くゴルフを上達したい」という願いを持っていると思います。

もちろん、日々の練習によって上達していくことはできるのですが、より短い期間でスコアを改善するには、「身体」だけではなく「頭」も使って成長スピードを高めることが大切です。

今回はその代表的な方法の一つとして、「PDCA」をご紹介します。




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最初に結論

最速で上達したければ「PDCA」

初心者・初級者は伸びしろ無限大なので、適当に練習をするだけでもジリジリと成長することは見込めるのですが、PDCAサイクルを駆使することで、もっと急速に、一気にスコアを改善できる可能性があります。

そこで今回は、「PDCA」とは何か、どんな良いことがあるのか、そして、ゴルフでは実際にどうやってPDCAを行うことができるのか、順番に見ていきましょう。

PDCAについて考える

そもそもPDCAって何?

「PDCA」とは「Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Act(行動)」の頭文字を取った略語です。

これは、物事を改善していくための有効な手法として、ビジネスやスポーツなどのあらゆる分野で活用されている考え方で、もう少しかみ砕くとすれば、「まず計画を立て、その計画どおりに実行を試み、その結果がどうだったかを評価し、課題を見つけて改善のための行動を取る」といった感じでしょうか。

PDCAでは、改善の「Act」を行った上で、また次の「Plan」を行い、P→D→C→A→P→D→C→A…と繰り返していきます。そのため、「PDCAサイクル」などと呼ばれたりもするわけです。

何か良いことがあるの?

PDCAの一番大事なポイントは、計画どおりに行かなかった原因を明確化する点です。このお陰で、以下の2つの大きなメリットが得られます。

PDCAサイクルのメリット

  • 正しく行えば絶対に進歩する。
  • 進歩するスピードを速くすることもできる。

PDCAでは、自分の計画通りにできなかった理由は何かを分析した上で、改善のための行動を繰り返していくので、「結果につながる、意味のある努力」を行えるようになり、必ず進歩できます。

さらに、特に大きな効果が見込めそうなポイントを見つけ出して集中的に改善することができるので、成長スピードも速くなるというわけです。

ここまでで「良く分からないけど何だかPDCAは便利そう」ということはお分かりいただけたと思いますが、何だか抽象的で、単なる言葉遊びのように感じる方も居られると思います。

そこで、ここからは、実際にゴルフでPDCAを回すとしたらどういうやり方があるのか、という例をご紹介したいと思います。

ゴルフのPDCAの回し方

ここでは具体例として「スコア100を切るためのPDCA」を考えていきます。

Plan、Do、Check、Actionを順番に見ていきましょう。

Plan:ラウンド前

ラウンドの前にやることは、「Plan」の文字通り、計画を立てることです。

自分のゴルフの腕前を踏まえて、今回のラウンドで取りたいスコアと、それをどうやって達成するかをイメージします。

特に最初の1回では、目標は漠然としたものでOKです。

例えば、自分の普段のスコアが120程度で、取りたいスコアを「100ピッタリ」だと仮定します。

ここで、この「100」というラウンド全体の目標を各ホールの結果に置き換えるとどういうことなのか、もう一歩だけ踏み込んで考えてみます。

すると、8つのホールでボギー、10のホールでダブルボギーを取るとスコアが100になることが分かります。

そうすると、スコア100を達成するための計画として思い浮かぶ主なパターンは次のようなところでしょうか。

「スコア100計画」の主なパターン

  1. 各ホールをボギー狙いで挑み、「10コのホールまではダブルボギーで終わってもOK」とする
  2. 各ホールをダブルボギー狙いで挑み、「あわよくば8つのホールでボギーを達成する」ことを狙う

自分の普段のスコアが110以内なのであれば①の計画で十分に期待が持てますが、今想定している「普段のスコアが120のプレーヤー」は、②の計画とするのが妥当でしょう。(結果的に「全ホールダブルボギー」のスコア108を達成するだけでも大幅な進歩なのですから。)

ここでは②を選んだと仮定し、更にもう一歩踏み込んで考えます。考えることは、ダブルボギー狙いからの「あわよくばボギー」をどうやったら出せるか、です。

パー4のホールで「4オン+2パット」ならダブルボギーなので、これを基準に考えるのが良さそうです。

パー4のホールは、距離が長めの場合でもレギュラーティーで370ヤード程度ですよね。最初の4打をすべてピッチングウェッジで打っていっても余裕でグリーンに到達できるので、「4オン+2パット」は十分に現実味のある作戦です。

これをベースにしつつ、「短めのパー4なので3打でグリーンまでたどり着いた」とか「4打目のアプローチをグリーン周りからパターで打てた」といった状況が到来すれば、そのホールではボギーが期待できます。

そこで今回は、「4オン+2パットを基準にプレーしていき、その中でボギーが8回転がり込んで来れば目標達成!」と考えることにしましょう。

Do:ラウンド中

実際のラウンド中にやることが「Do」の部分になります。

やるべきことは大きく分けて2つです。

ひとつは、「Plan」のステップで考えた計画を実現するよう一生懸命頑張ること、もうひとつは、この後の「Check」が有意義になるように、記録をしっかり残すことです。

「記録」というのは、単に各ホールの点数を書き残すだけではありません。

最低でも記録しておきたいのは、各ホールでの「打数」、「パット数」、「OBの回数」「池に打ち込んだ回数」、「バンカーに打ち込んだ回数」です。

例えば、OBは「×」、池は「W」、バンカーは「B」などマークを決めておき、ラウンド中にスコアカードの端に書き留めていきましょう。

さらに、「アプローチでノーカンショット(ザックリやトップ)になってしまった打数」や「バンカー脱出に要した打数」なども記録できれば、PDCAの効果は一層高くなります。

ここで一つ大事なことですが、なんだかんだ言っても、ラウンド中はゴルフを楽しむことが一番大切です!記録は取りつつも、おいしい空気、仲間との時間、自分のプレーを目一杯楽しみましょうね!

Check:ラウンド後

「Do」の後、ラウンドを振り返って課題を見つけ出す作業が「Check」です。

結局、悔しいことにラウンドでのスコアは「115」で、家に帰ってスコアカードを見返すと、次のような内容だったとしましょう。

スコア

この中には、喜ぶべき情報と強く反省すべき情報の両方が含まれています。

喜ぶべきは、パットの回数が36回だったことです。

1ホール平均2パットというのは、100切りを目指すプレイヤーとしてはとても立派な数字です。

いつもこのくらいのパット数で上がれるようなら、このプレイヤーは、「自分のパターはすでに100切りに必要なレベルに達している」と考えて良いわけです。

一方で、上の例で一番反省すべきは「OB・池ポチャの回数」です。

これらのミス1回につき平均で2打を損したものすると、OBと池だけで、12打を損していた計算になります。

ラウンド中、OBや池ポチャを一切打つなというのは厳しすぎる気がしますが、もしも、このミスが1回だけで済んでいたとしたらどうだったでしょうか。

なんと、スコアは「105」になっていたのです。

目標の「100」は目と鼻の先、少し調子や運が良いければ100切りを達成していたかもしれない領域ではありませんか!

ということで、このプレイヤーは「OBや池に打ち込んでしまう」という問題を解決できれば、次回は大幅にスコアアップできる可能性がある、ということが分かりました。

「今の自分の一番の課題」を探そう

上の例では一番の課題が「OB・池」でしたが、当然、浮上する課題は人によって異なりますす。

同じスコアでも、パット数が40を超えてるようなら、パットの改善の余地が大きいです。

原因は、打ち方が定着していない、狙いが悪い、狙った方向に真っ直ぐ転がせていない、道具が合っていない、といったことがあり得ますね。

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Act:次回ラウンドに向けた練習

さあ、反省が済んだら、次回に向けた改善の行動「Act」の段階です。

今回見ている例では、次回に向けて「OB・池ポチャを絶対打たないようにするための練習」が必要です。

実際、OBや池に打ってしまう可能性を低く抑えるための方法はあり、にんゴルでもご紹介しています。早い話、マン振りをやめて丁寧に打ちましょう、ということです。

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このように、「Act」の段階では、反省点に対して直接効果のある練習を優先的に行います。このプレイヤーの場合、次回のラウンドではスコアを10ほど改善したいところです。

ここまでで、PCDAサイクルが一巡です。これを何度も繰り返すことで、早く効率的にスコアを改善していくことができます。

PDCAの考え方さえ理解できれば、誰かからレッスンやアドバイスや宿題をもらわずとも、自分自身の力でゴルフの実力を磨いていけるということです。

まとめ

  • 伸びしろの大きい初心者・初級者は特に、PDCAサイクルを駆使することで、早く、効率的にゴルフスコアを改善できる。

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興味を持たれた方は、ぜひ一度ご覧いただければと思います。

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