ゴルフを趣味とする方で、「家族の中で、ゴルフをするのは自分だけ」という方は多いと思います。
日曜日の夕方、日焼け顔で家に戻った時、奥さまやお子さんの視線が少し痛く感じる、なぜかリビングの座り心地が少し悪く感じる、というご経験がおありの方も少なくないでしょう。
今回は、そんな旦那さん方へ、「ご家族で一緒にゴルフを楽しまれてはいかがでしょうか」というご提案です。
最初に結論
家族に一人ずつゴルフ仲間を増やす
ゴルフを家族と一緒に楽しみたい、だけど、どうすればそれが実現できるか分からないという方は、まずお子さんとご一緒に、もしくはご夫婦二人で、ゴルフの練習に出かけるところから始めましょう。
以下では、家族でゴルフをすることの素晴らしさとともに、ご家族にゴルフを好きになってもらうためのロードマップをご説明します。
ちなみに、今回ご紹介するロードマップは、実際にご家族全員でゴルフを趣味にするという夢を叶えた友人数名からもたらされた情報をもとにしています。
「家族でゴルフ」は素晴らしい
家族水入らずの週末
家族でゴルフを趣味にすると、素敵な週末の1日を過ごすことができます。
あなたがよくご存じの「ゴルフの楽しさ」を家族全員で体験できるのはもちろんです。
それだけではなく、家族みんなで一緒にゴルフをする日があれば、ラウンド中、行きや帰りの道中、食事の時など、家族とたくさん話をすることができます。
「普段は家族とあまり会話をしないから何を話していいか分からない」という方も心配ありません。その日のゴルフの話をしているだけでいいのです。
会話が楽しいものであれば、話題なんて後から勝手に付いてくるものです。
毎週じゃなくても、月に1回じゃなくても、例えば年に1回とか2回、そんな機会があるだけでも、素晴らしいことだと思いませんか?
ゴルフは長く楽しめる趣味
ゴルフというのはシニアになっても楽しめるスポーツです。
退職後のご夫婦のセカンドライフの趣味として、大きくなったお子さんが実家に帰ってきた時のコミュニケーション機会として、ゴルフという家族共通の趣味があると素敵だと思いませんか?
家族と一緒にゴルフをするためのロードマップ
「家族でゴルフ」にちょっと興味は出てきた、しかし、どうやってそこまで持っていったらいいか分からない…という方のために、家族ゴルフを実現するための「ロードマップ」をご紹介したいと思います。
何も難しいことはありません。
家族の中にひとりずつ、「ゴルフ仲間」を作っていけばよいのです。
ステップ1:最初の「ゴルフ仲間」候補を決める
まずは、家族の誰を最初のゴルフ仲間にするか決めましょう。
王道は奥さまからですが、お子さんと休日に遊ぶ機会のある方は、最初にお子さんからアプローチしていくことも一案です。
ちなみに、忍三郎に情報をくれた友人は、先にお子さん(小学生)をゴルフ仲間にする作戦で成功したとのことでした。
ステップ2:一緒にゴルフ練習場へ
まずは、家族で最初の「ゴルフ仲間候補」を誘って、一緒に練習場へ行きましょう。
奥さまを連れていくならご夫婦の週末の息抜きとして、お子さんなら週末の遊び相手として。
最初の練習は、せっかくなら広いところが良いでしょう。
「広い」というだけで、いくらか気持ちがいいものです。
「広いところで思い切りボールを打ったら気分がスッキリするよ」と言って、まずはとにかく練習場まで足を運んでもらうのです。
練習場に着いたら、気を付けていただきたい大切な注意点が二つあります。
家族と練習に行く時の注意点
その1:とにかく褒めまくる
「家族でゴルフ」が実現できるかどうかは、家族がゴルフを楽しいと思えるかどうかにかかっています。
プレーが上手くできた時にそれを褒められたら、誰でも「楽しい」「うれしい」と思うものです。
練習中、どんな些細な点でもいいので、どんどん褒めてください。
褒めて褒めて、褒めまくりましょう。
その2:無駄な「コーチ感」を出さない
「家族でゴルフ」が実現できる確率は、あなたの指導の熱量と反比例します。
たとえ「練習」とはいえ、楽しむことが目的だということを忘れてはいけません。
初めての練習場で、ご家族は、ゴルフが楽しいかどうか「味見」をしているところなのです。
そこに「ちがうちが~う!」といった熱血指導なんて、一切、全く、誰も期待していません。
これ、分かっているつもりでも、そうと気付かずにやってしまう人が多いんです。
口をはさむ回数は必要最小限にして、まずはクラブとボールで自由に遊んでもらおうではありませんか。
本人が真剣にやっている間は黙っておき、何か聞きたそうな様子があれば、その時に「ここをこうしたら、もう少しうまくいくかもしれないよ」という言い方で話すのです。
上から目線の「指導」ではなく、同じ目線に立った「アドバイス」や「提案」というスタンスを心がけましょう。
ご家族と二人だけで練習場に通うことに難しさを感じる方は、ご家族にスクールに通うよう勧めてみる、というのもひとつの選択肢です。
忍三郎がおすすめしたいのは、ゴルフパフォーマンスとRIZAP GOLFです。
どちらも、簡単なWEB申し込みだけで、無料もしくは非常に低価格の「お試し体験」ができます。
忍三郎が、数あるスクールの中からこれらをおすすめする理由は、下の記事でご説明しています。
今回のテーマは「おすすめのゴルフレッスン」です。 ゴルフスコア「90切り」の一つ前の段階である「100切り」がなかなか達成できずに苦しんでいる方のためにお送りします。 中でも特に… 「ゴルフを始めたばかりなので[…]
ちなみに、忍三郎の友人の例では、夏休みにお子さんをゴルフレッスンに通わせてみたところ、ゴルフを気に入ってくれたそうです。
ステップ3:一緒にコースデビュー
練習で、とにかく曲がりなりにもクラブがボールに当たり、ボールが前へ飛ぶようになったら、早めに一度、コースデビューしてしまいましょう。
デビュー時のゴルフクラブは、レンタルで十分だと思います。
まず感じてもらうべきことはゴルフの楽しさですからね。クラブの良し悪しは二の次でしょう。
デビューするご家族のプレー時間をなるべく多く取れるように、そして組としてのプレーが遅くならないように、2サムで回るのが理想的です。
この日は、ご家族こそがお客様であり、あなたはその引率役です。
自分のプレーは通常よりも手早く済ませ、残りの時間をすべてご家族のために費やします。
ショットを見守り、「ナイスショット」の声をかけ、一緒にボールを探し、次にすべきことを助言して、ご家族のスムーズなプレー進行をサポートするのです。
そして、ご家族が「バンカーから出せない」などの難所に直面した時は、プレーを省略して前に進んでもらいましょう。(非公式なデビュー戦ということで、スコアはおまけ程度の扱いにすればよいのですから。)
グリーン上でのパッティングなど、楽しくて大失敗が起きにくいところを多く味わってもらいましょう。
ステップ4:帰り道で感想を話し合う
コースデビューの帰り道、その日のラウンドで楽しかったことを一緒に振り返りましょう。
実はここで、大切な注意点が二つあります。
ラウンドを振り返る時の注意点
その1:とにかく褒めまくる
その日のラウンドについて、「7番アイアンのショットが上手くいったね」、「長めのパターを一発で決めたところ、すごかったよ」と、ご家族が上手にできたプレーを具体的に挙げながら振り返っていきましょう。
プレー中に感じた楽しさを、もう一度思い出し、味わってもらうのです。
そうすることで、帰りの道中では自然と話に花が咲くことでしょう。
何度でも言います。褒めて褒めて、褒めまくりましょう。
その2:無駄な「コーチ感」を出さない
あなたがようやくこぎつけたと思っているご家族のコースデビューも、本人にとってはあくまでも「お試し」です。
その帰り道、うだうだとダメ出しされるような話なんて、一切、全く、誰も聞きたくないのです。
とにかく、初ラウンドを振り返る時は、無駄なコーチ感など出さず、楽しかったことや上手くいったことにフォーカスしましょう。
もっとも、ご家族本人が「あそこで失敗したプレー、どうすればよかったんだろう」と自ら関心を持たれる場合には、「こうすればよかったかもね」と提案する形で応じると、自然な形で話が深まっていくことでしょう。
ステップ5:やる気が出たらクラブセット買っちゃう
練習とコースデビューをやってみて、「ゴルフ、おもしろかった」とか「またやってみたい」という感想が飛び出したら、クラブセットを買ってみないかと提案してみましょう。
クラブの調達に大金をかけなくても大丈夫です。
にんゴルおすすめの、初心者用クラブセットの揃え方は、中古クラブショップのオンライン販売です。詳しくはこちらをどうぞ。
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大金をかけないとはいっても、ゴルフクラブを買うのはそれなりの出費です。
それなりの出費で買っちゃったら、ゴルフをやっちゃうしかないわけです。
だったら買っちゃいましょう。
ステップ6:家族で次なる「ゴルフ仲間」を作る
奥さまもしくはお子さんが「ゴルフ仲間」となったら、今度は二人で、新たな「ゴルフ仲間」の勧誘をしましょう。
その手順は、これまで見てきたステップ1~5と同じ流れです。
家族内でゴルフ仲間を増やしながら、練習→ラウンド→また練習…という具合に一緒に時間を重ねていくうちに、きっといつの間にか、ゴルフがご家族共通の趣味と言えるものになっていることでしょう。
皆さんの「家族ゴルフ大作戦」のご成功をお祈りします!
まとめ
- 家族水入らずのゴルフはとても素敵な趣味。
- 家族の中で、一人ずつ「ゴルフ仲間」を増やしていこう。
- 「楽しむ」ことにフォーカスして、練習→コースデビュー→クラブセット購入と進んでいくのがおすすめ。