スライスに悩む人に提案する
たった1つのシンプルな対策
【ゴルフを簡単に】

なぜいつもスライスなのか?

初心者に多い悩みのひとつがスライスですね。

「持ち球がフェードで、調子が悪い時にスライスを連発してしまう」みたいな方は多いと思います。

今回は、そんな方に試していただきたい超シンプルな解決策をご紹介します。

細かい技術論ではなく、「意識」だけでできる解決策なので、スライスに悩んでいる方はぜひ一度試してみてください。




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最初に結論

身体の「真正面」目掛けて打つ

スライスに悩んでいる方へひとつご提案です。

いつも通りにアドレスしたら、スイングのフォームは何も変えなくていいので、本当に文字通り、身体の真正面に向かってボールを飛ばすつもりでスイングしてみてください。

真正面とは、アドレスした時におへそが向いている方向、すなわちターゲットから90度ズレた方向です。

この打ち方を、ここでは「真正面打法」とでも呼ぶことにしましょう。

「何を訳のわからないことを言ってるんだ」と思われた方、あと3分だけお付き合いください。

以下で、なぜこの方法がおすすめなのかをご説明します。

多くのスライス症に共通の原因

「フェースの開き」と「 アウトサイドイン軌道」

これまでに忍三郎が初心者の方と練習をご一緒してきた中で、最もよく目にするスライスの原因パターンは次の2通りです。

よく見られるスライスの原因
  • フェースが開いてしまっている
    最初にグリップした段階で、フェースが開く握りになってしまっている人もたまに見ますが、忍三郎が初心者の方を見てきた経験上は、「スイング」と「フェースの返り」のタイミングがチグハグになっているパターンの方が多いと感じます。
    言い換えるならば、「フェースがまだインパクトのタイミングに達していない(=返ってきていない)のに、ボールを打ってしまっている」とでも言うべきでしょうか。
    少しでも遠くに飛ばそうとして打ち急いでいる人によく見られます。
  • アウトサイドイン軌道になっている
    たとえ打球時にフェースがターゲット方向を向いていても、ヘッドの軌道がアウトサイドインなら、スライス方向の横スピンが入ってしまいます。
    腰や体幹よりも腕に頼ってボールを打とうとする人に見られがちなパターンです。

これら2つの問題を片付ければ、スライスが解消される可能性はそれなりに高いと思います。

そして、実は「真正面打法」には、この2つの問題を同時に改善する効果があるのです。

「真正面打法」がスライスに効く理由

ヘッドが走りフェースが返る「余地」が生まれる

「真正面」を狙ってスイングに臨むと、「手元をヘッドが追い越していく時間」が自然に生み出されます。

「真正面」に打ちたい場合、下の写真くらいのタイミングで、ヘッドに手元を追い越させる、つまりヘッドを手元よりも「奥=真正面方向」に飛び出させないといけませんね。

ヘッドが手元を追い越すイメージ

この意識のおかげで、手元が先走ることなくフェースが返る時間ができて、先ほどのスライスの原因の1つ目が潰せるわけです。

インサイドアウト寄りの軌道に矯正される

もうひとつの問題である「アウトサイドイン軌道」は、大袈裟に言えば、自分から見て奥側から手前側へとボールを打っているようなものです。

この時に、フェースがボールを擦る格好になって、スライスの横回転を生み出しているわけですね。

「真正面」へ飛ばすということは、これと真逆のことをやるわけですから、自ずとヘッドの軌道はアウトサイドインではなくインサイドアウトになります。これで、先ほどのスライスの原因の2つ目も潰せます。

アウトサイドインとインサイドアウト

ボールはちゃんと正しい方向に飛ぶ

「真正面打法」で本当に真正面にボールが飛んで行ったらどうしてくれるんだ、と思われた方もおられるかもしれませんが、その心配はありません。

おへその正面にボールを置いてアドレスしている以上、いくら「真正面」を意識してもその通りには打てないからです。

フェースが身体の真正面を向いた状態でボールに当たることは絶対にありません。

「真正面」を意識した結果、結局のところは、「クラブヘッドがインサイドアウト気味の軌道を描いて、インパクト前にちゃんと手元に追いつき、フェースもちょうど良い感じに返ってインパクトを迎え、ストレートもしくはちょっとドロー気味くらいのボールがターゲット方向へと打ち出されていく」ことになります。


理屈はここまで見てきたようなところなのですが、正直言ってそんなものはどうでもいいです。「実際にスライスが直るかどうか」が一番大切です。

百聞は一見に如かず。スライスに悩む方は、この対策が自分に合っているかどうか、練習場で実際に試してみていただくといいかなと思います。

注意点

誰もに必ず有効な対策ではない

今回ご紹介している対策は、フェードヒッターだった人がドローヒッターに生まれ変わってしまう場合もあるくらい、効く人にはテキメンに効く対策ですが、誰にでも必ず効果があるわけではありません。

スライスの原因というのは、人によって千差万別で、この記事の最初の方で触れたいくつかの例が全てではないからです。

スライスに悩んでいる方には、今回ご紹介した対策を、「効くかどうか、ひとつ試しにやってみるか」くらいの気軽さでトライしてみていただければと思います。

確実に解決したければスクールへ

「いろいろな対策を試しているけど、どうしてもスライスが直らない」という方は、ゴルフレッスンで実際のスイングを専門家に見てもらい、直接的なアドバイスを受けることを考えてみてもよいかもしれません。

ただし、ゴルフスクールは比較的手頃と言われるものでもまとまった支出になりますので、スライス矯正のためだけに通うことはおすすめできません。

通うならば、スライスを直すだけではなく、「100切り」などの明確なスコア改善を目指して通うことを考えるべきと言えるでしょう。

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まとめ

  • スライスがなかなか直らないと悩んでいる人は、身体の真正面に向かってボールを飛ばすつもりでスイングしてみよう。

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